写真家・古賀絵里子、オンラインショップはじめました。今後はオリジナルプリントなども販売予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
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BELL
¥6,600
デザイン:大西正一 発行:赤々舎 サイズ: 220mm × 250mm ページ数:160 ページ 製本:上製本 発行日:2020年11月1日 ※作家サイン/お宛名お入れいたします。 ご希望の方は【mail@kogaeriko.com】までご連絡ください。 『BELL』 伝説に身をもって分け入り、目のまえの家族や生活を見つめる。 人間の業そのものの肯定とともに、古賀絵里子が解き放たれた自由な生き方を希求し、足元に芽吹く新たな可能性を見出した写真集。 『BELL』はこれまで「日常の中にある普遍的なもの」に惹かれ写真に託してきた古賀絵里子が、平安時代に成立した伝説「安珍清姫物語」とその後日談に着想を得て、制作したシリーズです。日本で最もよく知られる伝説のひとつであるこの物語は、古賀が現在生活する空間と関わりをもち、そのことが契機のひとつとなりました。 「安珍清姫物語」は、僧侶・安珍と 若い女性・清姫の激しくも哀しい恋の物語。安珍に恋をした清姫が裏切られ、逃げる安珍を追いかけるうちに、怒りで蛇身となりました。 道成寺の鐘の中に匿われた安珍を見つけた蛇は、鐘に巻きつき炎を吐いて、鐘もろとも焼き尽くします。その両眼からは血の涙を流し、ついには入水したのでした。 その後、住職に供養された二人は成仏し、 天人になったと伝えられています。 この物語は、能楽や人形浄瑠璃、歌舞伎や日舞などの伝統芸能にとどまらず、絵画や小説、舞台や映画などにも登場し、千年以上もの間、受容と表現の幅を広げながら観るものを魅了し続けてきました。 そしてこの伝説ゆかりの鐘は、いま古賀が暮らす京都の寺にあります。 『BELL』は、「安珍清姫物語」において女性が負わされた悲しみや秘められた強さを、現代を生きる私たちの中に掘り下げながら撮影されました。やがて「誰もが安珍であり、誰もが清姫である」という視点から、性別を超えた人の情動や移ろい、社会との摩擦を掬いとっていきます。 執心と怒りに燃えて安珍を追いかけるうちに「般若」となり、さらには「真蛇」となった清姫の姿は、日常生活を営むなかで口に出せない悲しみや苦しみ、怒りを抱えている人の姿と重なり、八百屋や商店街、河原などの日常が舞台として現れます。 本作で、古賀は初めて演出的な設定や、ストロボや赤外線カメラを用いた撮影など自在に手法を広げ、幾つもの時空間、幾つもの心を行き来するようにして構成を編み上げていきました。 そして創作と生活の狭間で、作品を生み出す葛藤を初めて経験することにもなった古賀は、その葛藤が自分や他者により深く向き合うための扉となり、これまであまり描いてこなかった「性」や、記憶に埋もれていた過去の自分とも向き合うことを果たしたのです。 伝説に身をもって分け入り、目のまえの家族や生活を見つめることによって生まれた『BELL』。 伝説の鐘は、新たな予兆や祝福の響きとしても捉えられることになりました。 「誰もが安珍であり、誰もが清姫である」─人間の業そのものの肯定とともに、古賀が、解き放たれた自由な生き方を希求し、足元に芽吹く新たな可能性を見出した作品です。 展示歴: ニコンプラザ THE GALLERY 東京/大阪(2020)ほか
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TRYADHVAN
¥6,600
デザイン:大西正一 発行:赤々舎 サイズ:210mm×260mm ページ数:116 ページ 製本:糸綴じ製本 発行日:2016年10月21日 ※本文半ばの一箇所、ご自身で袋綴じをカットしてご覧いただく頁がございます ※作家サイン/お宛名お入れいたします。 ご希望の方は【mail@kogaeriko.com】までご連絡ください。 『TRYADHVAN』 時間のつらなりの中、命の在り処を見つめる。 「TRYADHVAN」(トリャドヴァン)は、サンスクリット語で三世(過去世、現在世、未来世」をあらわす仏教用語。 僧侶と結ばれ寺院に暮らす古賀にとって、日々にその時間の巡りや因縁は息づくものであっただろう。そして授かった新たな命の存在により、古賀はさらに未知の時間の深みへと触れていく。 体内にふたつの鼓動がある日々、変わりゆく身体----抱えこむ不穏さや、突き上げるような衝動をカメラは捉え、自身でありながら自身ではない不可思議の生身が立ち現れる。その目に映る身のまわりの静物や寺院の営みは、聖と俗とを超えて呼応し、深々とした闇も眩む光も静かな緊張感に満ちて一枚のなかに共存する。 自身の存在とは何か、その源となる命とは何か、、、紐解いた古い家族アルバムや過去帳のなかに立ち上がるもの。時間のなかを行き来しながら、自らを手放し自らをたしかめる写真の有りよう。 古賀絵里子が本作において旅をしたのは、自身の内なる、そしてそこから無限につづく三世の時間だった。 全ページ袋綴じ、和綴じの装丁のなかに、光陰が息づく代表作。 「いま彼女は、古いアルバムの中の死者たちに見守られながら、さらに深く自分自身の中へと降りてゆく。そしてより困難な時間の旅を生きる。そこにはもう物理的な旅も、カメラを向けられる具体的な他者もいない。ただ無数の生のひとつにすぎない自分の生だけがある。どれほど愛しくとも、誰から認められることも褒め称えられることもなく、忘れられてゆく小さな日々。しかしそれこそが、果てしなく繰り返されてきた無数の生の姿に他ならない。 だから彼女はこれらの日々を、震える手でただ抱きしめる。あらゆる生は、死ゆえに、どれほど孤立していようともけっして孤独ではない。古賀絵里子のTryadhvanは、生をその孤独から救う長い旅のはじまりを告げている。」ー竹内万里子「Tryadhvan」より 展示歴: KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 メインプログラム(2016) 「Life Live Love」入江泰吉記念奈良市写真美術館(2018)他
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一山
¥4,400
デザイン:大西正一 発行:赤々舎 サイズ:280×225mm ページ数:128 ページ 製本:上製本 発行日:2015年3月12日 ※雪(白)・薄墨(グレー)・桜(薄ピンク)の表紙三色からお好きな色をお選びください。本文の内容は同じです。 ※作家サイン/お宛名お入れいたします。 ご希望の方は【mail@kogaeriko.com】までご連絡ください。 『一山』 高野山 開創1200年 の春に贈る、美しさ極まる写真集。 今年、高野山は弘法大師空海の手で密教の道場が開かれて から1200年目を迎えます。 その記念すべき春に 、若手写真家 古賀絵里子が5年間にわたって撮影した渾身の写真集『一山』を送り出します。 荘厳な佇まいの寺院や祈りの山道、澄みきった大気、四季の情感あふれる自然。のみならず、 高野山に流れる静かな日常と、そこに暮らす人の体温が、美しく脈打つような写真100点を収載しています。 「結局、私にとって『写真』以前に『人』があるのだろう。 人として少しでも良くありたい。そう願う心が、自分に欠けているものを埋めるために、 ある場所へ、ある人の元へ通わせるのだと思う。 求めるものが目指す先にあって、対象の懐が深いほどのめり込んでいける。 それは信仰と同じような力かもしれない」 ―古賀絵里子(あとがきより) 受賞歴: 「日経ナショナルジオグラフォック写真賞」ピープル部門 優秀賞(2014) 「KG+AWARD」(KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭)グランプリ受賞(2015)
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一山 (限定版)
¥33,000
デザイン:大西正一 発行:赤々舎 サイズ:280×225mm 木箱サイズ:310mm×275mm ページ数:128 ページ 製本:上製本 発行日:2015年3月12日 ※限定50部 ※草木染作家・陣内章代が高野槇で染めた布貼上製本 ※アーティスト・世一安子が漉いた高野和紙の遊び紙 ※木工作家・竹内秀典による木箱入り ※作家サイン/お宛名お入れいたします。 ご希望の方は【mail@kogaeriko.com】までご連絡ください。 『一山』 高野山 開創1200年 の春に贈る、美しさ極まる写真集。 今年、高野山は弘法大師空海の手で密教の道場が開かれて から1200年目を迎えます。 その記念すべき春に 、若手写真家 古賀絵里子が5年間にわたって撮影した渾身の写真集『一山』を送り出します。 荘厳な佇まいの寺院や祈りの山道、澄みきった大気、四季の情感あふれる自然。のみならず、 高野山に流れる静かな日常と、そこに暮らす人の体温が、美しく脈打つような写真100点を収載しています。 「結局、私にとって『写真』以前に『人』があるのだろう。人として少しでも良くありたい。そう願う心が、自分に欠けているものを埋めるために、ある場所へ、ある人の元へ通わせるのだと思う。求めるものが目指す先にあって、対象の懐が深いほどのめり込んでいける。それは信仰と同じような力かもしれない」 ―古賀絵里子(あとがきより) 受賞歴: 「日経ナショナルジオグラフォック写真賞」ピープル部門 優秀賞(2014) 「KG+AWARD」(KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭)グランプリ受賞(2015)
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浅草善哉
¥2,530
SOLD OUT
デザイン:町口景 発行:青幻舎 サイズ: 190mm×200mm ページ数:108ページ 製本:並製本 発行日:2011年12月 ※版元絶版 (新品ですが、経年変化による多少のヤケやスレがあります) ※作家サイン入り 『浅草善哉』 ある老夫婦との出会いからその死まで。 かけがえのない日常を綴ったドキュメンタリー 2003年、浅草の三社祭で出会ったある老夫婦。 吸い込まれるように足を踏み入れた、彼らが住まう長屋。 戦後の空気の残る建物と老夫婦の存在に心惹かれ、以降6年間、彼らの日常を写真に撮り続けました。 人間らしさを失いつつある現代社会と対極にある二人の何気ない暮らしぶりが深く心を揺さぶり、かけがえのない瞬間が輝く。写真本来の力を発揮した一冊。 浅草の三社祭で偶然出会った老夫婦。善さん、はなさん。 二人のもとを訪れるたび、言葉にできない、でも大切な何かが はっきりとそこにあるのを感じました。 その大切な何かを残したい、その一心から浅草へ向かったのです。 ―古賀絵里子(あとがきより) 受賞歴: ガーディアン・ガーデン主催『フォト・ドキュメンタリー「NIPPON」』(2004) フォトシティさがみはら主催『さがみはら写真新人奨励賞』(2012) Prix Virginia主催「Prix Virginia Jury’s Choice」受賞 (2018)
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世界のともだちカンボジア
¥1,980
発行:偕成社 サイズ: 250mm × 220mm ページ数:40ページ 製本:上製本 発行日:2014年3月 ※作家サイン/お宛名お入れいたします。 ご希望の方は【mail@kogaeriko.com】までご連絡ください。 『世界のともだち(12)カンボジア』 スレイダー家族と生きる 写真・文 古賀絵里子 「世界のともだち」は、36か国の子どもたちのくらしを紹介する全36巻の写真絵本です。写真家が現地へおもむき、各国の子どもたちの家庭や学校、遊びに密着して写真を撮りおろしました。美しい写真と楽しいイラストで構成した、偕成社創業80周年を記念したシリーズです。 カンボジアの首都、プノンペンにあるタナム・チュロム村。スレイダーはこの村で家族とくらしています。お父さんとお母さん、やさしいお姉さんとかわいい妹。スレイダーは家族のことが大好き。家族みんなで力をあわせて生きる、笑顔あふれる毎日がスレイダーのたからものです。 「撮影は1年間。村をおとずれるたびに、スレイダーの成長や、出会った人びとのやさしさに感動していった。スレイダーは出会ったころよりも大きくなって、笑顔がより素敵になった。 悲しい過去をいまだに引きずるカンボジア。辛くても、まずしくても、たくましく生きるカンボジア人のすがたを日本の子どもたちに伝えたい。この本が、『人間にとってほんとうの幸せ』を考えるきっかけになってくれたらうれしい。」 ―古賀絵里子(あとがきより) 受賞歴: 厚労省社会保障審議会推薦児童福祉文化財(2015) 全国学校図書館協議会・選定図書(2014) 産経児童出版文化賞・大賞(2017)